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同名の別の艦については、ヴォイジャー及びシルバー・ブラッド軍艦ヴォイジャーを参照。

 USSヴォイジャー(USS Voyager NCC-74656)は、惑星連邦宇宙艦隊所属のイントレピッド級宇宙艦である。2371年キャスリン・ジェインウェイ大佐指揮下で就役した最初の任務で未踏のデルタ宇宙域へと遭難し、2378年までの7年の歳月を経て地球へ帰還したことで有名な艦となった。

概略[]

建造から就役[]

USS Voyager in drydock

ドライドックに係留中のヴォイジャー

 USSヴォイジャー火星ユートピア・プラニシア造船所軌道上で建造され、2371年宇宙暦48038.5)に地球マッキンリー基地にて就役した。(VOY:過去に仕掛けられた罪) イントレピッド級2370年当時、最新鋭技術であるバイオ神経回路可変静翼ワープ・エンジン・ナセル及びEMHを搭載しており、宇宙艦隊史上で初めてクラス9ワープ・ドライブの実地テストを行った。

 ドライドックで最終調整中のヴォイジャーに、艦長として就任予定のキャスリン・ジェインウェイ大佐が訪れた際に、パターソン中将が彼女を迎え艦内を案内した後に、同艦は直ちに彼女の指揮下に入った。(VOY: 過去に仕掛けられた罪遥かなる地球へ

最初の任務[]

USS Voyager departing Deep Space 9

ディープ・スペース・9を訪れるヴォイジャー

ファイル:Caretakers array.jpg

ヴォイジャーより遥かに巨大な管理者のアレイ

 ヴォイジャーの保安部長及び第二副長であるトゥヴォック大尉は、元宇宙艦隊士官で、マキのメンバーであるチャコティの指揮するマキ船にスパイとして潜入していた。しかし、このマキ船はバッドランドで行方不明となったため、ヴォイジャーは最初の任務として行方不明となったマキ船とトゥヴォックの捜索を命ぜられた。(VOY: 遥かなる地球へ

 ジェインウェイは出発の前に、ニュージーランド連邦囚人流刑所を訪れ、マキに協力し逮捕されたオーウェン・パリス大将の息子であるトム・パリスにマキ捜索のオブザーバーとして参加するよう求めた。バッドランドは難所として知られており、彼の高い操縦技術とマキでの経験を生かすためのオファーであった。ジェインウェイのオファーに同意したパリスはディープ・スペース・9でヴォイジャーに合流し、行方不明となったチャコティの船の捜索のためにバッドランドへ出発したが、そこで突如謎の力によって7万光年離れたデルタ宇宙域へと飛ばされてしまった。(VOY: 遥かなる地球へ

 ヴォイジャーは移動によって大損害を受け、副長キャビット少佐医療部長、操舵手のスタディ大尉や機関部長転送部長といった主なクルーが犠牲になった。そして、マキの船も同様にデルタ宇宙域へ連れてこられたことが判明し、双方の船のクルーが管理者と呼ばれる生命体によって拉致され、三日間身体検査を受けた。管理者の正体はスポロキスト型生命体であり、彼は遥か昔にこの銀河系に訪れた際に、誤ってオカンパの住む惑星を不毛の惑星に変えてしまったことの責任を感じ、以来ずっとオカンパを守り続けていた。しかし、自分の死期を悟り自分の分身を作るために様々な場所から生命体を引き寄せ被検体を集めていたのだった。ヴォイジャーのクルーであるハリー・キム少尉とチャコティの船ヴァル・ジャンのクルーであるベラナ・トレスは管理者の身体実験で病気に冒され、オカンパへ送られ、彼らに介抱されていた。ジェインウェイは二人を救出を計画し、オカンパへ進路を取った。その途中でタラクシアの貨物船に遭遇し、その船のニーリックスと引き換えに二人の救助の手助けを依頼した。オカンパに到着したヴォイジャーは二人を救出し、ドクターによって治療を受け病気は完治した。そして、再び管理者のアレイ・ステーションに訪れたヴォイジャーは、管理者にアルファ宇宙域へ自分たちを帰してくれるように頼むが、彼はついに命が尽きてしまったのであった。トゥヴォックはアレイ・ステーションを使用してアルファ宇宙域へ戻れると主張するが、ケイゾンがこのステーションを奪い、オカンパを根絶やしにする恐れがあった。そのため、ジェインウェイはオカンパを守るために自らの帰還の道を断つことになるが、トリコバルト弾頭でステーションを破壊しケイゾンからオカンパを守ったのであった。その結果、ヴォイジャーはデルタ宇宙域にとどまることになり、ケイゾンとの戦いで失われたマキのヴァル・ジャンのクルーと合流し、共に地球へ向けての7万光年の長い旅が始まることとなった。(VOY: 遥かなる地球へ

デルタ宇宙域での任務の開始[]

 USSヴォイジャーは宇宙艦隊の記録上、宇宙暦48307.5に行方不明とされた。マキ船ヴァル・ジーンがケイゾンとの戦闘で失われたため、マキのクルーはヴォイジャーのクルーとして採用され、ヴォイジャーはデルタ宇宙域へ飛ばされた際に多くの主要なポストが死亡していたため、マキのクルーをそれらポストに当てた。機関部長代理であるジョー・ケアリー大尉に代わりベラナ・トレス中尉が機関部長に任命され、マキのリーダーであったチャコティ副長に任命された。また、ドクターが死亡していたため本来であれば緊急用(本来1500時間の耐用期間で設計されていたが、後にその限界を技術的にクリアした)であったEMHが永続的な医療部長として勤務することとなった。(VOY: 遥かなる地球へブラックホールからの脱出ワームホールの崩壊ドクターのオーバーロード

 また、デルタ宇宙域の地理に詳しいニーリックスはガイドとしてヴォイジャーに残ることとなり、シェフ及び士気士官としてクルーの福利厚生業務に努め、後に大使として他の種族との交渉役に任命された。また、ニーリックスのガールフレンドであるオカンパ女性ケスは、ドクターの助手兼看護師として訓練を始めた。また、彼女は艦の補給が限られているためエネルギー節約の一環で貨物室で水耕栽培で果実と野菜を生産し、艦内の食料調達にも貢献した。(VOY: ブラックホールからの脱出盗まれた臓器巨大ウィルス

ケイゾンとの衝突[]

Kazon carriers surround Voyager

ヴォイジャーを包囲するケイゾン

詳細はヴォイジャー・ケイゾン紛争を参照

 管理者のアレイ・ステーションを破壊したことでヴォイジャーは宇宙域で孤立無援の状態へと陥った。しかし、艦長であるジェインウェイ大佐はデルタ宇宙域においても「艦隊の誓い」を遵守することを求め、ケイゾン等の連邦よりも技術的に劣る種族に対しての技術供与を断固拒否した。そのため、ケイゾンとの関係が緊張状態へと発展し、ヴォイジャーの技術を狙いたびたび攻撃を仕掛けてくることとなった。しかし、セスカマイケル・ジョナス等の一部のクルーはジェインウェイのその方針に納得せず、ケイゾン等のほかの種族と協力するために密かに接触を行っていた。(VOY: 裏切り者

 2371年、セスカは密かにケイゾン・ニストリムと接触し、転送技術を手土産に亡命をした。その際にセスカはカーデシアがチャコティの元に送り込んだスパイであることが発覚している。ケイゾン・ニストリムに加わった彼女はカーデシアの戦術で彼らを訓練した。また、マイケル・ジョナスはヴォイジャーに留まり、2372年まで密かにヴォイジャーの機密情報をセスカに送り続けていた。しかし、後にニーリックスにそれを発見される。ジョナスは、戦闘による亀裂で生じたプラズマの噴出口にニーリックスを落とそうとするが、逆にニーリックスの反撃に遭って命を落とした。(VOY: 裏切り者ケイゾンの謀略パリスの裏切りケイゾン総攻撃・前編

 2372年にヴォイジャーは度々ケイゾンによる大規模な攻撃を受け壊滅的な打撃を受けた。2週間のうちに4度も攻撃を受け、その攻撃の最中でカート・バンデラを含む3名のクルーを失った。チャコティ副長はこの領域を安全に通過するためにケイゾンのセクトのいくつかと同盟を結ぶことを提案した。ジェインウェイ艦長は当初はその提案をためらったが、クルーの安全のために最終的に同意した。しかしながら、同盟を試みる様々な方策は失敗し、ヴォイジャーとそのクルーがケイゾン・セクトのどれかとどのような種類の同盟を結ぶことも事実上不可能となった上に、トレイブの陰謀に巻き込まれたことで、関係をさらに悪化させることとなった。ヴォイジャーとケイゾンの間の紛争はその後、2373年の上旬までは続くこととなる。(VOY: 平和協定

 その年の年末、ヴォイジャーはセスカからのメッセージを受け取った。セスカはチャコティとの間に子供が生まれたが、奴隷にされる危険があると助けを求める内容であった。チャコティや他のクルーは皆セスカによる罠であると感じていたが、セスカの部下であったティルナがシャトルで漂流しているのを発見し、救助したところ彼からセスカが殺され、子供が奴隷にされようとしているという情報を得た。その情報から子供を救出するためにケイゾンの領域へと進路を進めたが、クルーの罠への疑念は的中し度重なる攻撃を受け遂にはヴォイジャーは拿捕され、クルーはハノン4号星に置き去りにされてしまった。(VOY: ケイゾン総攻撃・前編

 パリスはケイゾンに艦を乗っ取られる直前にシャトルで脱出に成功し、何とかタラクシアのコロニーへとたどり着いた。パリスはそこでタラクシア人らの助けを借り、またヴォイジャーに残っていたドクターとロン・スーダーの協力を得てヴォイジャーの奪還に成功し、2373年初頭にはハノン4号星に置き去りにされたクルーは無事救出されたのであった。この戦いの最中、スーダーは奪還直前でケイゾンに殺害され、また、セスカも死亡した。そして、セスカとチャコティの子供とされていた赤ん坊は実はマージカラとセスカの子供であることが判明した。(VOY: ケイゾン総攻撃・後編

ヴォイジャーの旅[]

ヴォイジャーとタイムトラベル[]

USS Voyager approaching Los Angeles

1996年のロサンゼルス上空を飛行するヴォイジャー

 ヴォイジャーは多くの時間協定に関わる事件に絡んだため29世紀時間調査委員会に良く知られた艦となっていた。USSレラティヴィティの士官の一人は、ヴォイジャーが度々時間センサーに現れるため苛立ちを募らせたと語っている。

 2371年、ヴォイジャーは救難信号に応じて現地へ向かう最中、量子特異点に捕らわれた。しかし、その救難信号は自分たち自身が発したもので、彼らは自分自身の反射を救出しようとしていたことが判明した。(VOY: ブラックホールからの脱出

USS Voyager 3D overview

ジェインウェイ艦長とトゥヴォックそしてベラナ・トレスは艦内の時間局所を観測した。

 同年、ヴォイジャーはアルファ宇宙域へ通じるワームホールを発見した。しかし、既に減退が進み船が通り抜けられるほどのサイズはなかったため、ワームホールを通して通信波を送ろうとしたところ、アルファ宇宙域側に位置するロミュランの科学調査船とのコンタクトに成功した。しかし、そのワームホールは時空を遡り20年前のアルファ宇宙域へと通じていたことが判明した。ワームホールに転送信号を通す方法が確立されたため、ロミュラン船の船長テレク・ルモールをヴォイジャーに収容し、彼に2371年現在のヴォイジャーの位置を宇宙艦隊に知らせてくれることを託したが、記録によるとルモールは彼らがメッセージを託した4年前の2367年に死亡していることが判明したのであった。(VOY: ワームホールの崩壊

 同年、未来からやってきたケスがヴォイジャーのクルーをヴィディア人たちに引き渡すために彼らとともに罠を張った。ケスは若かりし日の自分を故郷のオカンパに連れ帰るためにヴォイジャーのクルーの皆殺しを画策したが、ジェインウェイによって阻まれ殺された。この事件を受けてケスは将来自分が同じことをしないために、未来の自分自身のためにホロ・イメージを記録したのであった。(VOY: 帰ってきたケス

 2373年、ヴォイジャーは29世紀からやってきた連邦艦のブラクストン大佐から突如攻撃を受けた。これに応戦したヴォイジャーとブラクストンのタイムシップ20世紀の地球へとタイムスリップし、ヴォイジャーは1996年地球軌道へ到達した。ブラクストンはそれよりさらに30年前の地球へと到着していた。未来へ戻るためブラクストンを捜索中にドクターはホロ・エミッターがない場所でも自在に移動できるモバイル・エミッターを手に入れた。その後、別の時間軸のブラクストンが1996年に迷い込んだヴォイジャーを時間協定に従い24世紀に戻すために現れ、ヴォイジャーは無事に元の時間と場所に戻ることができた。(VOY: 29世紀からの警告・前編29世紀からの警告・後編

 2374年、ヴォイジャーはクレニム時間兵器と遭遇し、クレニムによる時間戦争に巻き込まれた。クレニムは歴史を変えることで自らの帝国の復活を狙い多くの種族を壊滅させた。デルタ宇宙域の歴史にほとんど関与してないヴォイジャーは他の種族と協力して兵器艦に対して攻撃を行い破壊に成功した。兵器艦の破壊によって、空間グリッド005の状態がクレニムによる歴史改変が行われる前の状態に戻り、ヴォイジャーのクルーの記憶と歴史からクレニムと戦った出来事が消去された。そして、その時間軸でのヴォイジャーはクレニムと遭遇するも戦うことはなく、クレニム領を迂回して旅を続けた。(VOY: 時空侵略戦争・前編時空侵略戦争・後編

 2375年、ヴォイジャーでは新たに完成した量子スリップストリーム・ドライブのテスト中、セブン・オブ・ナインは自身のボーグ・インプラント宛てにフェイズ補正数値が届いたことを確認した。その数値を入力したところスリップ・ストリームが崩壊し、地球まで残り5万光年の位置で通常空間に抜けた。そのメッセージの発信源は15年先の未来のハリー・キムからのものであることがわかり、この歴史改変により、ヴォイジャーがLクラスの惑星へ墜落する歴史を阻止したのであった。(VOY: 過去を救いに来た男

 2375年後半にヴォイジャーのクルーは最も複雑な時間改変の事件に巻き込まれた。ヴォイジャーは艦内で多数の時間のパラドックスを経験した。ヴォイジャーのクルーは宇宙酔いが頻発し、艦内で時間が歪む現象が多数発生していた。原因は時空を遡り様々な時間のヴォイジャーに時間分裂爆弾が仕掛けられていたのであった。爆弾は未来から時間転送で訪れたセブン・オブ・ナインによって撤去され、彼女は未来の宇宙艦隊士官によって未来へと回収された。セブンは29世紀の宇宙艦隊タイムシップであるUSSレラティヴィティブラクストン大佐とデュケイン大尉の依頼で過去のヴォイジャーから爆弾を回収していたのであった。しかし、爆弾を仕掛けた犯人を追いつめるとその犯人は更に未来のブラクストンであることが判明した。様々な時間の過去に介入し時間の流れが乱れてしまったため、デュケイン大尉は時間の流れを正常化するためにブラクストンの逮捕をセブンに行わせようとするが、セブンはたび重なる時間転送に体が耐えられなくなっていた。そこでジェインウェイ大佐に対して、爆弾を仕掛ける直前のブラクストンを逮捕する任務の遂行を依頼し、彼女は無事にブラクストンの逮捕に成功した。その後時間の流れを正常化することに成功し、この任務の記憶が残るセブンとジェインウェイにデュケインは時間協定の規定に従い、一切口外しないことを命じたのであった。(VOY: 過去に仕掛けられた罪

 2376年、ヴォイジャーはタキオン・コアの惑星を発見した。その星は銀河系の他の星よりも遥かに早く時間が経過する星であり、ヴォイジャーのクルーはその星の原始時代から宇宙開発時代までを目撃した。(VOY: 超進化惑星の煌き

 2377年、ヴォイジャーが遭遇した時間異常では時間エネルギーの波動によって艦内が複数の時間で分割された。様々な時間のクルーたちの協力でヴォイジャーは正常な時間に統合されたが、すべてが元通りになったときにはチャコティだけがこの出来事を記憶していた。(VOY: 対決する時空

ボーグとの遭遇[]

ボーグ・生命体8472戦争も参照。
Borg skeleton

ボーグの遺体の発見は、ヴォイジャーがボーグの領域に差し掛かった兆しであった。

 24世紀後半、惑星連邦にとってデルタ宇宙域のほとんどの領域は未知の領域であった。しかし、デルタ宇宙域について一つ知られていたことはそこはボーグの本拠地であるということであった。ヴォイジャーのクルーたちはいつかはボーグと対決することになることを覚悟していたのだった。

 ヴォイジャーがボーグの領域に差し掛かったことを知ったのは2373年であった。彼らがギャリサイトの補給に訪れたサカーリ母星でボーグの遺体を発見したのであった。({{VOY|消えた村の謎**) その後、ネクリット地帯を通過した後に遂にヴォイジャーは漂流しているボーグ・キューブと遭遇したのであった。(VOY: ボーグ・キューブ

Seven of Nine's cube

ボーグ・キューブの後に続くヴォイジャー

 その年の年末にはヴォイジャーは本格的にボーグ・スペースへと入っていた。しかし、彼らはそこで同化される訳ではなくボーグが生命体8472と呼ぶ未知の種族とボーグ集合体との間の激しい戦争に直面したのであった。生命体8472は銀河系とは違う領域からやってきた別次元の種族であり、彼らの目的はこの銀河系を浄化することであることが分かった。そのため、ジェインウェイ艦長は生命体8472を避けるためにボーグと取引し、彼らと一時的な同盟を締結することにした。この同盟は、ヴォイジャーが安全にボーグの領域を通過することを引き換えに、ヴォイジャーが開発に成功した生命体8472を破壊できる生体兵器を供与するというものであった。ボーグはヴォイジャーとの交渉役としてユニマトリックス01の第3付属物セブン・オブ・ナインを代表とし、ヴォイジャーとの協力体制を整えた。

 しかしながら、生命体8472の侵攻のスピードがあまりにも早く、ヴォイジャーが領域を通過する前にボーグが壊滅してしまう恐れがあったため、彼らはヴォイジャーとの条約を一方的に破棄し、セブン・オブ・ナインを用いてヴォイジャーの同化を開始した。しかし、この裏切りをあらかじめ想定していたヴォイジャー側は逆に彼女と集合体とのリンクを断ち切らせることに成功し、新たなヴォイジャーのクルーとして迎えたのであった。(VOY: 生命体8472・前編生命体8472・後編

USS Voyager fights Borg probe

ボーグ・プローブの攻撃を受けるヴォイジャー。

 次のボーグとの遭遇は2375年であった。ヴォイジャーはその時遭遇したボーグ・プローブを撃墜することに成功した。ジェインウェイ艦長の真の目的は破壊ではなくその艦を無力化して彼らのトランスワープ・コイルを盗み出すことであったが、ハリー・キム少尉発案によるボーグのシールド変調の隙をついて光子魚雷をボーグ艦内に転送し艦内爆発を起こす戦術は本来の目的を逸脱し、魚雷の爆発がパワー・マトリックス付近であったことから艦全体を破壊することになったのであった。しかし、破壊されたボーグ艦の破片からいくつかの無事なデータノードの回収に成功し、次なる目標となるボーグ艦を見つけだすことに成功した。比較的小規模なボーグ・スフィアが破損した状態で航行していることを知った彼らは、そのスフィアに奇襲攻撃をかけてトランスワープ・コイルを盗み出す計画を立案した。しかし、作戦実施中にセブン・オブ・ナインはボーグに捕らえられてしまい、彼女はボーグ・クイーン人類同化のための知識の提供を求められた。しかし、ジェインウェイ艦長らが彼女を救出することに成功して、ボーグの計画は頓挫したのであった。(VOY: ボーグ暗黒フロンティア計画

 2376年、ヴォイジャーはすべての大人のドローンが何らかのウィルスによって全滅したキューブを発見した。その艦内には5名の子供のドローンのみが生き残っており、そのうちの4名のイチェブメゾッティエザンレビを集合体から解放することに成功し、彼らも新たにヴォイジャーのクルーに加えられた。その後、エザンとレビの種族と出会い、二人とメゾッティを彼らが引き取ることとなりヴォイジャーを離れた。しかし、イチェブは一人艦に残ることを選択し、宇宙艦隊アカデミーの訓練を受けることを希望した。(VOY: 遺棄されたボーグセブンの涙道は星雲の彼方へ

 2377年、ボーグはユニマトリックス・ゼロの存在を知った。ボーグ・クイーンはそれを集合体への脅威だと判断し、破壊するための方法を模索した。セブン・オブ・ナインもドローンであった時に度々ユニマトリックス・ゼロを訪れていたため、ユニマトリックス・ゼロのドローンからセブンを通してジェインウェイに支援の要請を行った。ジェインウェイ艦長はそれに同意し、ボーグに同化されたと見せかけて集合体に潜入してウィルスを感染させることに成功し、ユニマトリクス・ゼロに属するドローンたちを集合体から解放することに成功したのであった。(VOY: 聖域ユニマトリックス・ゼロ・前編聖域ユニマトリックス・ゼロ・後編

宇宙艦隊とのコンタクト[]

パスファインダー・プロジェクト[]

パスファインダー・プロジェクト記章

 2373年まで、宇宙艦隊は公式アナウンスとして「USSヴォイジャーは失われ、クルーは全員死亡した」としてきた。しかし、14ヶ月後にセブン・オブ・ナインはアルファ宇宙域の外縁に達する通信ネットワークがあることを発見し、その中継基地の一つのセンサー範囲内に宇宙艦隊の艦を検知した。ヴォイジャーのクルーはドクターのホロプログラムを相手の艦へ送り連絡を取ることを試みた。しかし、相手の艦USSプロメテウスへ送られたドクターはプロメテウスがロミュランによってハイジャックされていることを知った。そこで彼は、プロメテウスのEMHと協力してロミュランからプロメテウスを奪還するために奮闘し、プロメテウス奪還に来た宇宙艦隊の支援の下ロミュランの撃退に成功した。そして、彼は宇宙艦隊司令部にヴォイジャーがデルタ宇宙域で遭難したことを報告し、ヴォイジャーの無事を伝えることができたのであった。そしてヴォイジャーに帰還したドクターは宇宙艦隊司令部からのメッセージを携えていた。『あなたたちはもう、独りではない』(VOY: プロメテウスの灯を求めて

 宇宙艦隊はヴォイジャー帰還プロジェクトである「パスファインダー・プロジェクト」を正式に発足させた。このチームの指揮官にはピート・ハーキンズ中佐が任命され、部門の監督にはオーウェン・パリス大将が就いた。そして、プロジェクト員にはUSSエンタープライズEから転属してきたレジナルド・バークレー大尉が含まれていた。バークレーは2376年後半にマイクロワームホールを用いてヴォイジャーとの双方向通信を確立させることに成功し、遂にヴォイジャーは宇宙艦隊と定期的な連絡手段を得ることとなった。(VOY: 遥か彼方からの声ジマーマン博士の屈辱夢みるホログラム

イクワノックス[]

USSイクワノックスも参照。
USS Voyager alongside the USS Equinox

ヴォイジャーと併進するイクワノックス

 2376年、ヴォイジャーはルドルフ・ランサム大佐指揮下の連邦艦USSイクワノックスからの救難信号を受信した。イクワノックスもまた、管理者によってデルタ宇宙域に連れ去られていたのであった。救難信号に応じたヴォイジャーの前には、未知の核遺伝子生命体からの度重なる攻撃を受け満身創痍となっているイクワノックスの姿があった。しかし、攻撃の真相はその核遺伝子生命体の遺体から得られる高濃度反物質を用いてワープ・エンジンを強化して地球への帰還を早めるために、多数の生命体を虐殺したため彼らによる報復攻撃を受けていたのだった。ジェインウェイ艦長はイクワノックスのクルー達を直ちに逮捕したが、ランサムらは脱走しイクワノックスで逃走したのだった。ジェインウェイは執拗にランサムの追跡を継続したが、副長のチャコティは生命体との休戦交渉に全力を注ぐべきだとして意見が対立した。強硬にランサム追跡を行うジェインウェイは遂にチャコティを解任し、彼女はイクワノックスを追い詰めた。イクワノックスではランサム艦長が考えを改め、人質として拘束したセブン・オブ・ナインとドクターをヴォイジャーに返還し、他のイクワノックスのクルーもヴォイジャーに投降させた。しかし、マックスウェル・バーク副長らはランサムに反乱を起こしヴォイジャーへの投降に同意しなかったため、彼らは生命体の餌食となった。そして、生命体はイクワノックスのワープ・コアを執拗に攻撃しランサム艦長諸共イクワノックスは大爆発を起こしたのであった。僅か5名のみ生存したイクワノックスのクルー達はジェインウェイによって階級を剥奪され、様々な制限と監視を条件に一般クルーとしてヴォイジャーのクルーに加えられたのであった。(VOY: 異空生命体を呼ぶ者達・前編異空生命体を呼ぶ者達・後編

デルタ宇宙域での初の公式任務[]

 2378年、宇宙艦隊はヴォイジャーに対して初のデルタ宇宙域での公式な任務を命じた。それは2067年地球から発射された古い探査機フレンドシップ1の捜索と調査であった。宇宙艦隊は2248年頃にフレンドシップ1との連絡が途絶えた場所が丁度ヴォイジャーの現在地付近であることからこの任務を命じたのであった。

 探査機はある惑星に到着し、この惑星の住民であるウザリは探査機のデータベースに含まれる反物質技術の情報を自分達の技術に取り入れた。しかし、それは逆に悲惨な結果を招いたのだった。反物質テクノロジーを用いた施設が制御不能に陥り、惑星全土が放射能で汚染されてしまったのだった。僅かに生き残ったウザリ達は、放射能の影響が比較的少ない洞窟で生活していた。彼らは自分達の故郷を破壊したテクノロジーをもたらした人類を憎んでおり、ヴォイジャーのクルーに対して当初は敵対的な姿勢であったが、惑星の大気を浄化するためにヴォイジャーのクルーが協力を申し出たことで関係は改善された。そしてヴォイジャーは惑星大気上で改良したナノプローブ弾頭を炸裂させ、無事に大気の放射能除去に成功し、惑星を旅立った。(VOY: 終焉の星

旅の短縮[]

USS Voyager and Delta Flyer travel through quantum slipstream

デルタ・フライヤーに先導され量子スリップストリーム航行を行うヴォイジャー

 デルタ宇宙域の航行の最中、ヴォイジャーは様々な技術と遭遇した。そして、それらの技術はアルファ宇宙域への旅を短縮させるものであった。2374年にボーグと生命体8472の戦争の後にケスが高次元生命体へと進化を始めた。ケスはこの力がいつかヴォイジャーを危険に晒すと考え、自らヴォイジャーを降りることを決意した。そして、彼女は自らの力を使ってヴォイジャーを9500光年先にまで一瞬で送り届けた。この距離は実に10年分の短縮となったのだった。(VOY: ケスとの別れ

 その年の後半には、宇宙艦隊が派遣してきたUSSドーントレスと遭遇した。この艦は新規格の推進方式である量子スリップストリーム・ドライブと呼ばれるボーグのトランスワープと同等の速度を実現できる推進システムを擁していた。しかし、この艦はアートゥリスによって入念に仕掛けられた罠であり、彼の故郷がボーグに滅ぼされたため、生命体8472を倒すためにボーグと協力をしたヴォイジャーへの復讐のために連邦艦にみせかけたその船でヴォイジャーのクルーをボーグに同化させようとしていたのだった。しかし、彼らはその罠に気づきアートゥリスの計画は失敗した。そして、そこで得た量子スリップストリームドライブを用いて300光年前進することに成功した。(VOY: 裏切られたメッセージ

 その数ヵ月後、ヴォイジャーのクルーは自らスリップストリーム・ドライブを開発した。しかし、安定性に問題があり航行は途中で失敗したが、それでも1万光年の距離を進むことができた。(VOY: 過去を救いに来た男

 2375年前半、ヴォイドとして知られている領域に差し掛かった。その領域には星系は一切存在せず、シータ放射線によりあらゆる星の光が届かない暗黒の領域であった。この領域から外に向かうワームホールが存在し、ワームホールを使ってヴォイジャーは2500光年の距離を進んだ。これは2年分の行程短縮となった。(VOY: 暗黒の汚染空間

 その後、ボーグ・スフィアからトランスワープ・コイルを盗み出すことに成功し、15年分の行程を短縮することに成功した。(VOY: ボーグ暗黒フロンティア計画

 2376年タッシュと名乗る異星人と出会ったヴォイジャーは1000光年程の距離を一気に移動できる亜空間カタパルトを共に修理し、それを使って約3年分の行程を短縮することができた。(VOY: 果てしなき疑惑

 2378年がジェインウェイ艦長に自分の息子の教育を依頼してきた。ジェインウェイはそれに応じて息子に秩序を学ばせ、Qはそれに対して感謝の印としてヴォイジャーの旅を数年分短縮したのだった。(VOY: 断絶するQ

地球への帰還[]

USS Voyager escorted home

地球への帰還

 2378年、ヴォイジャーはある星雲の中からワームホールが発する高レベルのニュートリノを検知した。ヴォイジャーは直ちにその星雲に向かったが、星雲内で多数のボーグ艦が活動していることを検知した。ジェインウェイ艦長はボーグとの接触という危険を冒すよりも、安全な道を選ぶことを決定した。しかし、2404年の未来から、ジェインウェイ提督が現れたことで計画が大幅に変更された。彼女は未来から持参した新兵器とボーグの攻撃に対して高い防御力を持つ装甲技術を現在のヴォイジャーに提供した。現在のジェインウェイはこの新技術をもって星雲に戻ること決意した。しかし、星雲内で発見したのはワームホールではなく、ボーグのトランスワープ・ハブであった。現在のジェインウェイはこれを見て、そのトランスワープ・ハブを破壊することを計画した。未来のジェインウェイはこの計画に反対したが、若き日の自分と話すうちに協力する方向に考えを改めた。この計画では未来のジェインウェイ自身がボーグ・クイーンの元に乗り込み同化されることを目的とした。しかし、未来のジェインウェイは自らに神経溶解ウィルスを注射し、自らを同化したクイーンにもそれを感染させたのだった。そのため、集合体はクイーンのコントロールを失い、ヴォイジャーによるハブの攻撃に対する防御を制御できなくなった。ヴォイジャーはハブに突入しながら、トランスワープ・ハブを破壊した。その間も神経溶解ウィルスは集合体に感染を続けていた。それによりユニマトリックス01とクイーンは破壊され、未来のジェインウェイも死亡した。しかし、クイーンは破壊される直前に生き残っているボーグ・スフィアに対してヴォイジャー攻撃を命じた。スフィアはヴォイジャーを同化するために艦内に取り込み、そのままハブの出口からアルファ宇宙域へと出現した。ボーグを探知していたアルファ宇宙域側の宇宙艦隊は出現したスフィアに対して総攻撃を行った。一方ヴォイジャーはスフィア内でトランスフェイズ魚雷を発射、スフィアを破壊して脱出し、無事にアルファ宇宙域へと帰還を果たしたのだった。

 ヴォイジャーはデルタ宇宙域で合計7年を過ごした。本来ならば帰還に75年はかかる距離であったが、途中で出会った様々な新技術や空間現象等を活用して予想よりも遥かに早く地球への帰還を果たしたのであった。(VOY: 道は星雲の彼方へ

デルタ宇宙域でのファースト・コンタクト[]

詳細はデルタ宇宙域の種族を参照。

 ヴォイジャーはジェイムズ・T・カークの時代のUSSエンタープライズよりも多くの種族とのファーストコンタクトを行った。ジェインウェイ艦長は「3万光年の彼方の唯一の連邦艦」と称して宇宙艦隊としての任務を終始忘れないことをクルーたちに呼びかけ続けた。(VOY: 終焉の星

以下は注目に値するファーストコンタクトの一覧である。

技術情報[]

概略[]

 ヴォイジャーは全15デッキ、全長343メートル、重量700000メトリック・トンであり、2350年代に就役したギャラクシー級宇宙艦のおおよそ半分の規模しかなかった。しかしながら、イントレピッド級宇宙艦は就役当初最新鋭の技術が導入されていた。また、ヴォイジャーは連邦艦隊で最も高性能なセンサー設備を誇っており、速度は当時の最高速ワープ9.975を誇った。また、新たに導入されたバイオ神経回路バイオ神経細胞を含むバイオ神経ジェルパックで構成されており、従来よりも極めて早い演算速度を実現した。コンピュータ・プロセッサは4,700万のデータチャンネルに同時にアクセスが可能であり、画像変換は1ナノセカンドにつき、575兆の処理能力を有している。また、操作上の限界温度は10ケルビンから1,790ケルビンであった。(VOY: 遥かなる地球へ宇宙を飛んだダ・ヴィンチ

防衛システム[]

USS Voyager firing tri-cobalt device

トリコバルト弾頭を発射するヴォイジャー

 他の連邦宇宙艦同様、ヴォイジャーもディフレクター・シールドフェイザー及び光子魚雷で防衛のために武装されていた。ヴォイジャーの魚雷発射管は、量子魚雷にも対応している。その他にもヴォイジャーは空間爆薬トリコバルト弾頭も搭載していたが、これらの装備は通常の連邦艦に標準搭載されたものではなかった。(VOY: 遥かなる地球へ惑星破壊ミサイル過去に仕掛けられた罪果てしなき疑惑

 2378年、アルファ宇宙域への帰還直前にヴォイジャーはアブレーティブ・ジェネレーターによる装甲とトランスフェイズ魚雷を搭載し武装がアップグレードされた。これらは2404年の未来からやってきたキャスリン・ジェインウェイ中将によってもたらされた技術であった。これらのアップグレードはヴォイジャーの戦闘能力を圧倒的に高めた。アップグレードされたヴォイジャーへボーグ・キューブが集中砲火を浴びせても僅かなダメージしか与えられず、逆にヴォイジャーのトランスフェイズ魚雷は1~2発の直撃でボーグ・キューブを撃墜する破壊力を秘めていた。(VOY: 道は星雲の彼方へ

艦内概略[]

  • デッキ1
  • デッキ2
  • デッキ3
    • 艦長専用個室
  • デッキ4
    • 転送室、第1貨物室
  • デッキ5
    • 医療室遺体安置室サイエンス・ラボ
  • デッキ6
    • ホロデッキホログラフィック・リサーチ・ラボ乗員個室
  • デッキ7
    • 乗員個室
  • デッキ8
  • デッキ10
    • シャトルベイ
  • デッキ11
  • デッキ12
    • 乗員個室
  • デッキ14
    • 環境制御コントロール
  • デッキ15
    • プラズマ・リレー室

VOY: 遥かなる地球へVOY: ブラックホールからの脱出VOY: 空間変動波VOY: 巨大ウィルスVOY: 自立への旅

独特な改良[]

ボーグ技術の導入[]

 2373年から2374年のボーグとの一時的な同盟により、ヴォイジャーは多数のボーグ技術を得た。この同盟期間にボーグとヴォイジャーは協力して一撃で生命体8472バイオシップを破壊できるナノプローブ弾頭を開発した。また、ベラナ・トレス中尉によるとデッキ8のパワーリレーはボーグの改造を受けたままのほうがエネルギー効率が良いため、そのまま採用された。さらに、元ボーグ・ドローンのセブン・オブ・ナインとハリー・キム少尉によって作られた天体測定ラボはボーグ技術を用いた非常に高い性能を持つセンサーが搭載されていた。2375年29世紀の技術を同化したドローンによりヴォイジャーの防衛システムは飛躍的に性能が上がり、ボーグ・スフィアの攻撃を回避することができた。また、ボーグのトランスワープ・コイルはヴォイジャーのエンジンと互換性があり、ボーグから奪ったコイルを用いて15年分の行程を短縮させることができた。(VOY: 生命体8472・後編時空侵略戦争・前編VOY: 新生ボーグの悲劇VOY: ボーグ暗黒フロンティア計画

天体測定ラボ[]

Astrometrics

ヴォイジャーの天体測定ラボ

 2374年セブン・オブ・ナインハリー・キム少尉はヴォイジャーに天体測定ラボを作成した。このラボでは同時に30億の星の放射フラックスを測定する能力があり、従来のものより10倍の精度の星図を作成する能力があった。これにより、ヴォイジャーのより正確な位置を測定することが可能となり、従来のアルファ宇宙域への予定航路よりも2年分の行程を短縮できる新たな航路を発見することができた。(VOY: 時空侵略戦争・前編

クルー情報[]

参照:クルー:USSヴォイジャー

 ヴォイジャーは当初、141名のクルーで就役した。また、ヴォイジャーの最初の任務は短期間であることが予定されていたためカウンセラーは配属されていなかった。デルタ宇宙域に遭難した際にクルーを数名失いながらも、新たにニーリックスケス及びマキのクルーを加えたことで、乗員数は152名まで増えた。(VOY: ミッシング1937

 ヴォイジャーが最初にデルタ宇宙域へと飛ばされた際に、多くのクルーの犠牲が生じた。この犠牲には副長機関部長医療部長医療部員、及び転送部長他12名以上のクルーが失われた。しかしながら、旅の途中で新たに加わったクルーもいた。艦内で生まれた子供であるナオミ・ワイルドマンや、ボーグから開放されたセブン・オブ・ナインや、イチェブメゾッティエザンレビの双子が後にクルーに加わっている。(後にメゾッティとエザン、レビの三名は同胞に引き取られて艦を降りている) また、2376年には同じくデルタ宇宙域へ遭難したUSSイクワノックスの生存者5名をクルーに加えている。(VOY: 遥かなる地球へ二つのヴォイジャー異空生命体を呼ぶ者達・後編遺棄されたボーグ

マキ[]

 ヴォイジャーと同時期にデルタ宇宙域へ飛ばされたマキヴァル・ジーンケイゾンとの戦いで破壊された後、ヴォイジャーはマキのクルー達を新たな乗員として迎えた。ヴォイジャーではクルーの死亡で多くのポストに空きができていたので、マキのクルーらをそれらのポストに割り当てた。主なポストには副長となったチャコティ、機関部長のベラナ・トレス等であった。そして2377年までにはヴォイジャーのクルーのおおよそ4分の1が元マキのメンバーであった。

 しかし、元々マキと宇宙艦隊は対立関係にあったため当初はマキと宇宙艦隊のクルーの間で対立がしばしば発生していた。保安部長を務めるトゥヴォック大尉は、マキの反乱に備えるための鎮圧訓練ホロプログラムを作成していた。しかしながら、トゥヴォックの心配が杞憂であったかのように双方のクルーは徐々に違いを乗り越え協力し合うようになっていった。ただ、それでも一部のクルーは問題を起こした。例えば、セスカマイケル・ジョナスは密かにケイゾン・ニストリムと連絡を取り合いヴォイジャーに対して反乱を起こした。その他にも、ロン・スーダーフランク・ダーウィンを殺害するという事件を起こした。2373年、マキにいたころにマインドコントロールを受けていた元マキのメンバーが反乱を起こし一時、ヴォイジャーはマキに制圧されたが、彼らの覚醒に成功して元通りとなった。それらの一部の例外を除き、宇宙艦隊のクルーもマキのクルーも区別なくヴォイジャーの一つのクルーとしての結びつきが強まっていったのだった。ジェインウェイ艦長自身も、当初はマキと宇宙艦隊のクルーを区別して考えたが、後にその区別は彼女の中で消え失せ全員が平等に同じ自分のクルーとして考えるようになった。2376年、宇宙艦隊のヘイズ中将から届いたジェインウェイのメッセージにマキのメンバーの状況についての報告を求められたときに、彼女は激怒したほどであった。(VOY: 遥かなる地球へ裏切り者反乱ジマーマン博士の屈辱狙われたマキ

 元マキのクルーの大半は宇宙艦隊の命令系統と規則に適応できたが、ケネス・ダルビーなどの一部の者にはそれは困難であった。そこでトゥヴォックはそういったクルーに対して新人訓練を行い、彼らが適応するための助けとなった。(VOY: バイオ神経回路

 2374年、アルファ宇宙域からのニュースでその前年にドミニオンによってマキが根絶やしにされたことを知ったベラナ・トレスは、かつての仲間達の死で意気消沈した。そして、事実上ヴォイジャーに乗っているマキ以外はすべてドミニオンに殺されるか囚われてしまい、マキは崩壊したことを知ったのだった。(VOY: 宇宙の闇に棲む狩人心は闘いに傷ついて

上級士官[]

2378年時点

死亡した上級士官

搭載艦艇[]

関連情報[]

  • ヴォイジャーが出会ったデルタ宇宙域の種族
  • ヴォイジャーが訪問した地域
  • USSヴォイジャー就航記念銘板

付録[]

背景[]

  • 最初のシリーズバイブルによるとヴォイジャーは「USSエンタープライズDよりも小さく、より洗練されている。」と記述されている。「約200名の乗員で、艦内にクルーの家族は同乗していない。」
  • ヴォイジャーのモデルは40 Years of Star Trek: The Collectionのロット#357として競売に出され、2006年11月6日に落札価格11万USドルのところを13万2000USドルでイギリスのレクターという男性が落札した。彼はヒストリー・チャンネルのStar Trek: Beyond the Final Frontierでインタビューを受けている。また、彼はUSSエンタープライズ-Cのモデルも落札していることで知られている。
  • Photographs of the Voyager model in 2007
  • ヴォイジャーのブリッジと機関室セットの概要グラフィックはeBayのIt's A Wrap! sale and auctionで販売された。[1][2]

外部リンク[]

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