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 USSヴァリアント(USS Valiant NCC-74210)は、惑星連邦宇宙艦隊24世紀に保有していたディファイアント級宇宙艦である。

概要[]

 USSヴァリアントは、惑星連邦ドミニオン及びカーデシアとの戦争状態に突入することが予見されたため、訓練生に実践的な訓練を積ませるべく、宇宙艦隊アカデミーが所有していた。

 そして、少なくとも2374年までに、USSヴァリアントではディープ・スペース・9に配備されたディファイアント級のネームシップであるUSSディファイアントに施されたものと同様の改良が加えられて、ラミレス艦長の指揮下で就航した。

航海中のトラブル[]

 このUSSヴァリアントに乗船する最初の乗員に選ばれたのが、当時宇宙艦隊アカデミー内で結成されたエリート部隊レッド・スクワッドのメンバーたちであった。

 就航当時、ヴァリアントには7名の士官と、35名のレッド・スクワッドのメンバーが乗り組んでいた。

 しかし、彼らがケプラ星域を航海中にドミニオンと連邦が戦争状態に突入し、その直後、カーデシア巡洋艦と遭遇戦となった。この戦闘でヴァリアントはダメージを受け、乗艦していた上級士官7名の内4名がその攻撃で戦死し、残り3名の士官も重傷を負った。

 ヴァリアントはカーデシア艦を無力化したものの、回復は時間の問題であり、レッド・スクワッドのメンバー達はヴァリアントの修理を進めた。 その結果、無力化したカーデシア艦より先に艦を修理し、そのカーデシア艦を撃沈。その後、残り3名の士官も死亡し、それ以降はレッド・スクワッドのメンバーであるティム・ワターズがヴァリアントの指揮を執った。

 ワターズは乗艦しているレッド・スクワッドのメンバー達それぞれに適した配置を行ったが、新型のドミニオン戦艦が建造中との情報を入手したために、そのまま連邦領域に戻らなかった。

 そのため、ヴァリアントは公式記録では行方不明と記載された。

 ワターズは航海中にジェムハダー戦闘機に追われていたジェイク・シスコノーグを救出し、ノーグを臨時に機関部長として徴用してさらに航海を続け、ついにドミニオンの新型戦艦を発見する。だが、ワターズは自分とクルーの精神的動揺を抑えるために薬物を常用しており、それを指摘したジェイクを拘留室に入れるなど、もはや冷静な判断ができなくなっていた。

 その動揺とレッド・スクワッドの慢心にも似た自信によって、「改造した無誘導魚雷を手動で、それも圧倒的に優勢な敵艦に肉薄して攻撃する」という無謀な作戦が実行された。結果、ヴァリアントは撃沈され、レッドスクワッドのメンバーの大半が艦と運命を共にした。新型戦艦は脱出ポッドをも容赦なく攻撃し、ヴァリアントの生存者はジェイクとノーグ、そしてレッド・スクワッド隊員一名のみであった。(DS9: 過信

クルー情報[]

  • クルー:USSヴァリアント(NCC-74210)

背景[]

 ヴァリアントのモットーは「我々はこの新しい海に出帆する。なぜならそこには新しい知識と新しい権利が待っているからである(We set sail on this new sea because there is new knowledge to be gained and new rights to be won)」というジョン・F・ケネディの言葉である。

 「ヴァリアント(Valiant)」はもともとロナルド・D・ムーアディファイアントにつけようとしていた名前だった。しかしながら『スタートレック:ヴォイジャー』との兼ね合いで、Vから始まる名前は使えなくなった。

 また、このヴァリアントの登場するエピソード『過信』において、他の訓練艦としてUSSリパブリックの名が言及されている。

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