(制作視点での記事)
浮遊機械都市ボーグ・後編 | |
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制作順No. | 40274-175 |
本国初放映 | 1990年9月24日、第75話 |
脚本 | マイケル・ピラー |
監督 | クリフ・ボール |
宇宙暦/西暦 | 44001.4/2367年 |
ピカード艦長を拉致し同化したボーグは一路地球を目指し、途中ウォルフ359で宇宙艦隊とクリンゴン軍の艦隊を壊滅させた。一方、エンタープライズではライカーが新たに艦長に就任し、ボーグを追うが…(シーズン4のプレミア・エピソード)
エピソード概要[]
プロローグ[]
ライカーの命令で、応急的に製作したディフレクター盤兵器を発射した。しかし、ボーグの弱点であったはずの広域周波数の強大なエネルギー・ビームは無残にもボーグのシールドに阻まれてしまう。リアクターの限界点に到達したため止む無くライカーは攻撃を中止させる。
すべての抵抗の手段を奪われ、絶望するクルーに対してロキュータス(ピカード)はこう言った。
- 『人類の知識と経験は、既に吸収した。ピカードは、今や我々の一員だ。お前たちがどんな手を使おうと、もはや我々には通用しない。抵抗は一切、諦めろ…副長。』
- "The knowledge and experience...of the human...Picard...is part of us now. It has prepared us...for all possible courses of action. Your resistance is hopeless...Number One."
第一幕[]
ディフレクター盤が燃え尽き満身創痍となったエンタープライズを後に残し、ボーグは再び地球へ向けて進撃を開始した。修理を続けるエンタープライズでは、ハンソン提督からの通信が入っていた。宇宙艦隊はボーグの進路上にあるウォルフ359で40隻からなる機動部隊を配置し、更にはクリンゴン軍も戦艦を派遣してくれているという情報をエンタープライズのクルーに伝えた。また、状況によってはロミュラン軍にも応援を要請する可能性も示唆した。シェルビー少佐は提督に、ピカード艦長の協力を得たボーグにあらゆる宇宙艦隊の戦術は漏れているであろうことを指摘すると、提督はこう述べた。
- 『…わしはあのジャン=リュック・ピカードほど決断力と勇気にあふれた男をほかには知らん。ボーグのような存在に協力するなど、到底考えられん。私はそう信じている。…ピカードは…戦死したものと思え。』
そして、提督は"戦死した"ピカードに代わり、ライカーをエンタープライズの艦長へと昇進させた。
その頃ピカード=ロキュータスは、同化のための最終段階の処置が行われていた。新たにメカニカル・アームを装着され、DNAは書き換えられ既に人間らしい肌の色は失われ青白いボーグの姿へと変わっていった。為す術も無くボーグに操られているピカードの最後の抵抗が、目から一筋流れる涙であった。
エンタープライズではボーグへの攻撃方法として、周波数を自動的のランダムに変調できるチップを開発しフェイザーに搭載するという案が出されたが、自分たちの手の内のすべてを知っているロキュータスに通用するかどうかという不安がすべての計画に影を引いていた。機関部ではエンジン及びナビゲーション・ディフレクターの修理と同時進行で防御シールドの復旧作業が行われていたが、なかなか成果が上がらない現状にシェルビーのフラストレーションは高まるばかりであった。そこへ作業状況の視察に来たライカーはシェルビーに対し、ボーグ・キューブへの乗船任務における尽力を称賛した。しかし彼女はピカード艦長を救えなかったことで自らを責めていた。ライカーは、それまでお互いに対立してはいたが実は似た者同士であることを彼女に告げた。彼女はボーグに関する知識における宇宙艦隊の第一人者である自分こそが今必要とされる副官であるとライカーに訴えた。ライカーも気が合わないのは承知だが彼女の有能さを認め、二人は和解したのであった。丁度その時、ハンソン提督からボーグとの戦闘が開始された事を告げる通信が入った。
ハンソン提督からの通信では、状況が思わしくないことが告げられた。提督は一旦艦隊を退却させ再編成すると告げると突然通信が途絶えてしまった。
第二幕[]
- 『艦長日誌、宇宙暦 44002.3。修復が完了し、現在ウォルフ359 へ向けてワープスピードで航行中。戦場からの通信が途絶えたのは、ボーグの妨害によるものと思われる。』
ライカーはエンタープライズをウォルフ359に向けて発進させた。直後の作戦会議において、シェルビーを副長に据えて、さらに他の上級士官らと今後の方針に関して議論を行った。ビバリー・クラッシャーは、以前の事例から目に見えないほどの小型のロボットをボーグ・キューブの船内に送り込んで破壊工作をさせることを提案したが、データの推測が正しければ小型ロボットがボーグ船に影響を与えるまでに最低でも2週間は掛かる、と述べたため、この作戦は却下された。他の戦術を提案しようにも、ボーグは既にピカードの知識を吸収しており、こちらの手は読まれている。だが、ライカーはあえてその逆を突くことを考え作戦を練り始めた。
ライカーは作戦室に戻ってきた。それと同時に、かつての部屋の主であるピカードに対して「力をください」と一人つぶやいた、その時、ガイナンが部屋に現われ、ピカードのことを忘れるように、とライカーを諭した。
直後、エンタープライズはウォルフ星系に到着。ウォルフ359へと急ぐが、そこにはUSSトルストイ、USSキュウシュウ、USSサラトガ、USSメルボルンなど、ウォルフ359でボーグ迎撃に参加した艦隊の残骸が漂うのみだった。すでにウォルフ359の戦いは終わっていた。ボーグの圧勝という形で。エンタープライズは残骸の中を航行し、ボーグ・キューブが航行したと思われる渦電流の痕跡を発見する。ライカーはその痕跡を追うように指示した。
第三幕[]
ウォルフ359の戦いの痕である無残な残骸の中を抜けたエンタープライズは、ついにボーグ・キューブに追いついた。
すでに、円盤部と推進部を分離してかく乱させる作戦は、ピカードを通してボーグに伝わっていたが、ライカーはあえてそれを利用し、ロキュータス=ピカードの奪回作戦を練り、実行へと移した。ライカーが戦闘ブリッジで指揮を執り、一方、シェルビーは円盤部を指揮する。
最初の作戦では、エンタープライズから直接ボーグ・キューブに、データとウォーフを送り込む手はずだったが、転送が妨害されているため、即座に二人は別の作戦に移り、タイプ7シャトルクラフトでの離艦準備に入る。
ボーグは集中的に推進部を狙ってきたが、ここで第二段階として、円盤部が反物質スプレッドを発射し、ボーグの注意をひきつけた。その間に、データとウォーフのシャトルが発進。離艦後、グリーソン中尉の警告に従って、ボーグに気付かれないようにシャトルのエンジンを切り、慣性飛行に移った。
そして、反物質スプレッドの中を横切り、ボーグ・キューブの電磁場の中に突入。シャトルの脱出用転送機を使用してボーグ・キューブに入り、手早くロキュータスを捕えてくる。全速力でシャトルをボーグの電磁場の中から脱出させた直後に、シャトルは破壊されるが、オブライエンが手早く三人をエンタープライズに転送で連れ戻すことに成功した。
円盤部はインパルス・ドライブのエネルギーを失い、身動きが取れない状態になっていた。これではボーグの格好の標的になりかねなかったが、それに見向きもしないかのように、ボーグ・キューブはエンタープライズを無視して一路地球に向かっていった。
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