(複数の異なる時間軸からの情報)
ワープ・コイル(Warp coil)は、宇宙艦のワープ・ドライブを構成する重要な部位の一つである。ワープ・エンジン・ナセルの内部に組み込まれたコイルが、ワープ・コアで生成されたプラズマを受け取ることでワープ・フィールドを作り出し、超光速での航行を可能にする。
通常、ワープ・コイルは、高密度タングステン=コバルト=マグネシウムの核と、それを包み込む、成型されたヴァーテリウム・コルテナイドより成っており、単体では、楕円状の環を横にして上下に切り離した形をしている。[1](VOY: パリスの裏切り) これを上下に向かい合わせたものを1対とし、その隙間はフィールド解放ギャップと呼ばれる。
USSエンタープライズDでは、左右のワープ・ナセルにそれぞれ18対のワープ・コイルを搭載しており、その総重量は約1,230,000t、これは艦全体の重量のおよそ4分の1を占める。
2155年の鏡像世界では、タッカー中佐がUSSディファイアントに遭遇したとき、この船のワープ・コイルの大きさなら、ワープ7を超える速度で飛ぶことが可能だ、と述べていた。(ENT: 暗黒の地球帝国・後編)
ウェスリー・クラッシャーは、「僕の最初の友達は、ワープ・コイルだった」と述懐したことがある。(TNG: エイリアン・ゲーム)
ウィリアム・T・ライカーは、ワープ・コイルを過去200年間における最も重要な発明だと考えており、それ以前は「人類はたった一つのセクター内に閉じ込められていた」とのことである。(TNG: 26世紀のタイム・トラベラー)
2372年、ベイジョー・ワームホール内で起こった亜空間反転により、USSディファイアント(NX-74205)は損傷を受け、ワープ・コイルはフィードバック・ループ状態にロックされた。(DS9: 父と子)
2377年、USSヴォイジャーは修理のため惑星上に着陸し、クラス2シャトルを使っていくつかのワープ・コイルの交換作業を行った。(VOY: 偽りのナイチンゲール)
付録[]
注釈[]
- ↑ この組成は、Star Trek:The Next Generation Technical Manual内で初めて説明された。