Memory Alpha
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複数の時間軸
(複数の異なる時間軸からの情報)

 ロリアン(Lorian)は、2154年から2037年にタイム・トラベルした別の時間軸におけるエンタープライズNX-01の船長である。彼は、ヴァルカン人科学士官トゥポル地球人機関主任タッカー中佐の息子であり、ドクターフロックスの遺伝子解析でそれが証明されている。彼は、育つ上で両親の影響を強く受けており、感情と論理との調和がうまく取れていた。

 ロリアンの父親は彼が14歳のときに他界したが、アーチャー船長が、死の床に伏せているときに、父親の古い日誌を見せてエンジニアとしての勉強をさせていた。また、アーチャーとロリアンは、地球で700万人の犠牲者を出したズィンディの球体兵器を必ず見つけだし破壊することを約束し、アーチャーの死後、ロリアンがエンタープライズの船長となっている。

 しかし、ロリアンは2153年3月に発射された偵察機の地球到達を阻止することができなかった。彼は当初、エンタープライズをぶつける計画を立てているが、クルーを犠牲にするような命令は出せなかったのである。その決定が出せずにいたとき、偵察機は地球へ既に飛び立っていたのである。その後、ロリアンらは、エンタープライズがズィンディ球体兵器をもとめてデルフィック領域へとやってくるのを待ち続けることとなった。

 2154年1月、ロリアン率いるエンタープライズは現在のエンタープライズに無事ランデブーし、アーチャー船長にプラズマ・インジェクターを改造することで、瞬間的にワープ6.9まで出すことが出来、無事にトンネルを通過し合流地点にたどり着くことができるという計画を示した。しかし、アーチャー船長は、このままではワープ5.6を超えた時点でインジェクターがオーバーロードし、船が破壊されるという年長のトゥポルの助言から、彼の計画を断っている。

 年老いたトゥポルは、インパルス・マニフォルドを再構成し領域の不安定要素を消し、船を元の時間軸にかえすことを提案したが、その提案をロリアンは却下している。彼は、船のプラズマ・インジェクターが古いため現在のエンタープライズのインジェクターを盗みだし、自分達が合流地点に行こうとしたが失敗し、アーチャーのエンタープライズの援護をすることにした。その後、異星人の猛攻の中、エンタープライズを援護しながらトンネルに向かい、最終的にトラクター・ビームでトンネルに突入させている。

 その後の彼らが、どうなったかは定かではなく、エンタープライズが無事にデグラとの合流地点に到達したことで消滅した可能性もある。(ENT:エンタープライズ2

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