ルカール(R'Kaal)とは、デルタ宇宙域の架空の種族である。元ヒエラルキーのメンバー、ゼットとナーによるUSSヴォイジャーのワープ・コアを盗む作戦の中で使われた。
設定上、ルカールは過激なエコロジー主義者であり、亜空間を傷つけるワープ航行を領域内で禁止していた。その「ルカール帝国」の領域はベータ宇宙域の端まで及ぶ何千パーセクという広大さで、技術力も惑星連邦より何十年も進んでおりトランスフェイズ・ワープ・ドライブやマルチ・スペクトル・遮蔽システムを保有している。
「ルカール帝国のロス最高司令官」は灰色の皮膚を持つ長身の人物としてホログラム化された。
2378年、ドクターとキャスリン・ジェインウェイ大佐はデルタ・フライヤーでの船外任務から帰還途中に攻撃を受けた。ジェインウェイが人質にとられ、ドクターはゼットたちに従わざるを得なくなった。
ドクターはホロマトリックスを操作することでジェインウェイに成りきってヴォイジャーに帰還し、チャコティ少佐に「ルカールという種族に遭遇してヴォイジャーのワープ・コアを破棄せざるを得なくなった」と説明した。
その後ドクターは自らルカール帝国のロス最高司令官という人物に扮してヴォイジャーのスクリーンに現れ、ワープ・コアの破棄を催促した。しかしクルーたちはその正体を見破り、ヒエラルキーの企みを阻止した。(VOY:偽りのクルー)