フェイザー(Phaser)は宇宙艦隊とその他の勢力において最も一般的で標準的な兵器である。
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フェイザー技術[]
フェイザーは指向性エネルギービームの一種であり、この名称(Phaser)はPHASed Energy Rectificationの頭文字をとっている。使用の幅は非常に広く、対象の物質を気化させることも発火・発熱させることも可能であり、人体に対しては麻痺から気化まで様々な効果をもたらすことが可能である。
フェイザーの基本原理はRapid Nadion Effect(簡易的にナディオン効果と呼称される場合もある)と呼ばれる効果を原理としており、Rapid Nadion Effectを発生させるためには、「ナディオン素粒子」という非常に短命の素粒子(強い相互作用を担う粒子グルーオンの一種)を「ふしぎの海」(Fushigi-no-umi)と呼ばれる特殊な伝導結晶体を用いて、Rapid Nadionの力を解放することが必要となる。尚、これらの効果は「宇宙艦隊東京科学研究所」において開発された。[1]
フェイザー兵器を用いた後には空間にナディオン放出のサインが残るため、しばしばそれらが戦闘の形跡として認知される。
フェイザーを発射するプロセスとして、フェイザーのエネルギー源(エネルギーは電力でもプラズマでも何でも良く、変換が必要なわけではない。)と、「ふしぎの海」にエネルギーを投射し、ナディオン効果を発生させ、そのナディオン効果を照射=フェイザービーム照射となる。具体的な事例としては、ギャラクシー級の場合は、ワープ・エンジンの物質/反物質反応炉から発生したプラズマをパワー・コンジットを通じて各所のフェイザー・バンクへと伝達する。フェイザー・バンクに一時的に充電されたエネルギーは、ギャラクシー級のタイプXフェイザー・アレイのエミッターを通してナディオン効果を発生させ、目標に対してフェイザー発射というプロセスを取る。尚、ディファイアント級ではワープ・エンジンとフェイザー・バンクが直結されており、その際に何らかの機構(具体的には言及されていない)を用いることによって、ワープ・エンジンのパワーをダイレクトにフェイザービームへと用いることができるため、船体のサイズやエンジン・コアの総出力はギャラクシー級に及ばぬものの、ギャラクシー級と互角かそれ以上の威力を持ったフェイザービームを発射することができる。
※しばしばフェイザー・バンク自体をフェイザーの砲門と同一のように記載していたりする場合があるが、実際にはフェイザー・バンク自体はエンジンからのエネルギーを一時的にフェイザー用に貯めておくバッテリーの役割を持った機構であり、実際の発射を行うフェイザー・エミッターを内蔵した砲門(フェイザー・アレイやフェイザー・タレット)自体とは明確に区別されるべきものである。
フェイザー技術の歴史[]
23世紀以降の宇宙艦隊で使用されているフェイザー兵器は、拳銃型から艦載砲型に至るまで多様に渡るが、それらは22世紀に開発、使用されていたフェイズ銃やフェイズ砲などの技術が原点であり、その後レーザー兵器へと移行し、現在に至るものである(つまり、厳密には、フェイズ砲とフェイザー砲は同一のものではないため、22世紀の時点では、フェイザー砲が存在していなかったこととなる)。(TNG: 26世紀のタイム・トラベラー)
2257年になって初めて宇宙艦隊にはフェイザー兵器が導入され始めたが、その時代の主力は未だレーザー兵器であり、2265年にジェイムズ・T・カークがUSSファラガット(NCC-1647)にフェイザー管制士官として配属されていた頃にはフェイザー・ライフルも登場していたが、宇宙艦の装備はまだすべてがフェイザー兵器ではなく、上級士官たちも未だレーザー銃を携帯していた。
24世紀において再生式フェイザーが開発されたが、それらはフェイザーは使用される環境によっては障害が発生し使用できない状況に陥ることもあったため、これらの障害を克服するために開発されたものであった。再生式フェイザーが開発されるまでには一時的に弾道式の武器も開発されていた。(TR-116の項を参照)
フェイザー兵器の種類[]
- タイプIフェイザー(通称、ハンド・フェイザー)
- タイプIIフェイザー(通称、フェイザー・ピストルもしくはフェイザー・ガン)
- タイプIIIフェイザー(通称、フェイザー・ライフル)
- タイプIVフェイザー(主にシャトルクラスに用いられる艦裁砲)
- タイプVフェイザー(フェイザー・タレットと呼ばれる固定砲座式の艦載砲。フェイザー兵器導入時の宇宙艦隊の宇宙艦が装備していた。)
- タイプVIフェイザー(フェイザー・タレットと呼ばれる固定砲座式の艦載砲。コンスティチューション級改や、ミランダ級、初期のエクセルシオ級などに搭載されていた。)
- タイプVIIフェイザー(フェイザー・タレットと呼ばれる固定砲座式の艦載砲。タイプVIよりも出力アップが図られた)
- タイプVIIIフェイザー(フェイザー・タレットと呼ばれる固定砲座式の艦載砲。タレットタイプの最終モデル。24世紀に就役しているミランダ級やエクセルシオ級はこのタイプを搭載している。)
- タイプIXフェイザー(フェイザー・アレイと呼ばれるフェイザー・バンクとフェイザー・エミッターを直列配列に並べることにより射角と出力が大幅にアップした艦載砲。アンバサダー級で初めて導入された。)
- タイプXフェイザー(タイプIXから更に出力アップがなされた砲座。ギャラクシー級が最初に導入した。
- タイプXIフェイザー(タイプXから更に出力アップがなされた砲座。)
- タイプXIIフェイザー(タイプXIから更に出力アップがなされ、再生式フェイザーが標準搭載されている。24世紀後半において宇宙艦隊の最強のフェイザー兵器であり、ソヴェリン級やプロメテウス級に搭載されている。)
※フェイザーは以上のようにタイプ分けされているが、これらのタイプは出力の大きさによってタイプ分けされている様である。
注釈[]
- ↑ なお、「ふしぎの海」および「ナディオン」の語は日本放送協会総合テレビジョンで1990年4月から1年間に渡って放映されたアニメーション「ふしぎの海のナディア」に由来する。マイケル・オクダが同作品の大ファンだったためとされる。
フェイザー技術 |
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ツール:フェイザー穿孔機 • フェイザー・ドリル |
武器:ベイジョー・フェイザー • ベイジョー・フェイザー・ライフル • 圧縮フェイザー・ライフル • フェレンギ・ハンド・フェイザー、フェイザー・バンク(ガロア級) • ハンド・フェイザー • クジンティ・フェイザー • 粒子フェイザー • フェイザー・アレイ • フェイザー・バンク • フェイザー・キャノン • フェイザー・エミッター • フェイザー・パルス • タイプ1・フェイザー • タイプ2・フェイザー • タイプ3・フェイザー • タイプ4・フェイザー • タイプ8・フェイザー • プラズマ・フェイザー • フェイザー・ファイフル(ローガン) • 再生式フェイザー |
その他: フェイザー・コイル • フェイザー・クーラント • フェイザー・カップリング • フェイザー・レンジ • フェイザー・リレー • フェイザー室 • フェイザー斉射 |