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− | [[バーザン]]は競売に先立ち、[[無人探査機]]をワームホールに送り、その行き先が[[デンキリ腕]]より先の、ガンマ宇宙域であることを確認していた。しかし、後に[[惑星連邦]][[宇宙艦隊]]による調査で、このワームホールはガンマ宇宙域だけでなく、[[デルタ宇宙域]]の、[[セクター3556]]にも接続され、バーザンからの入り口は固定でも出口は移動する性質を持つことから、実際には不安定なワームホールであり、交通手段としての利用には適さないことが判明する。 |
+ | [[バーザン]]は競売に先立ち、[[無人探査機]]をワームホールに送り、その行き先が[[デンキリ腕]]より先の、ガンマ宇宙域であることを確認していた。しかし、後に[[惑星連邦]][[宇宙艦隊]]による調査で、このワームホールはガンマ宇宙域だけでなく、[[デルタ宇宙域]]の、[[セクター3556]]にも接続され、バーザンからの入り口は固定でも出口は移動する性質を持つことから、実際には不安定なワームホールであり、交通手段としての利用には適さないことが判明する。<ref>なお、ガンマ宇宙域側に開いたバーザン・ワームホールの出口が、後に発見されるベイジョー・ワームホールの出口からどれほどの距離にあったのかは不明である</ref> |
===競売=== |
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しかし、油断から両名の逃亡を許した挙句、アリドールとコルはヴォイジャーの[[転送装置]]を妨害するために[[重力子パルス]]を使用したせいで、バーザン・ワームホールの挙動が不安定になり、固定されていたはずのアルファ宇宙域側の出口までもが移動性に変化してしまい、ヴォイジャーのアルファ宇宙域への帰還が断念されてしまった。 |
しかし、油断から両名の逃亡を許した挙句、アリドールとコルはヴォイジャーの[[転送装置]]を妨害するために[[重力子パルス]]を使用したせいで、バーザン・ワームホールの挙動が不安定になり、固定されていたはずのアルファ宇宙域側の出口までもが移動性に変化してしまい、ヴォイジャーのアルファ宇宙域への帰還が断念されてしまった。 |
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− | また、アリドールとコルは、行き先不明のバーザン・ワームホールにフェレンギ・シャトルごと巻き込まれ、行方をくらました。([[VOY:救世主フェレンギ]]) |
+ | また、アリドールとコルは、行き先不明のバーザン・ワームホールにフェレンギ・シャトルごと巻き込まれ、行方をくらました。([[VOY:救世主フェレンギ]]) |
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2015年11月20日 (金) 19:43時点における版
バーザン・ワームホール(Barzan wormhole)は2366年にアルファ宇宙域のバーザン2号星近くで発見されたワームホールである。当初はガンマ宇宙域への近道として期待されたが、不安定で利用は不可能と判断された。
歴史
性質
アルファ宇宙域側からは233分に1回、放射線の蓄積によって目視可能な降着円盤と共に入口が出現する。しかし、ワームホールの入り口自体は、そのような降着円盤の出現無くとも存在した。
発見当初、既知の天体の中で唯一の安定したワームホールとして交通への利用などの期待が高かった(発見当初は、ベイジョー・ワームホールはまだ発見されていなかった)。
バーザンは競売に先立ち、無人探査機をワームホールに送り、その行き先がデンキリ腕より先の、ガンマ宇宙域であることを確認していた。しかし、後に惑星連邦宇宙艦隊による調査で、このワームホールはガンマ宇宙域だけでなく、デルタ宇宙域の、セクター3556にも接続され、バーザンからの入り口は固定でも出口は移動する性質を持つことから、実際には不安定なワームホールであり、交通手段としての利用には適さないことが判明する。[1]
競売
バーザンの間では、上記に示した性質が判明する前、このワームホールを突出した天然資源であり、利益を得られる貴重な存在と見なしていた。しかし、バーザンの技術では「資源」の開発がおぼつかないことなどから、バーザン・ワームホールの開発権を巡る競売が行われることになった。
宇宙暦43385.6、USSエンタープライズDの艦上で、艦長ジャン=リュック・ピカード大佐を司会役として、競売を申し出ているバーザンのバヴァーニ、惑星連邦代表のメドゥーザ外務官、カルドニアンのレヨール、クリセリア代表の交渉人、デビノニ・ラルらの間で競売が行なわれたが、後に、フェレンギ同盟のデイモン・ゴスがこの競売に加わった。
競売中、ゴスの策略で連邦代表のメドゥーザがアレルギー反応によって医療室送りになるなどのハプニングがあったが、結果的に競売を勝ち抜いたのは、クリセリア代表のデビノニ・ラルであった。
しかし、バーザン・ワームホールの問題が発覚するのは、この競売の直後である。
調査
バーザン・ワームホールの調査には、惑星連邦宇宙艦隊所属のジョーディ・ラフォージ少佐とデータ少佐の同乗するシャトルポッドと、フェレンギ同盟のドクターアリドールとコルの同乗するフェレンギ・シャトルが参加したが、ラフォージとデータの両名は、ワームホールの出口がガンマ宇宙域ではなく、そこから2000光年離れたデルタ宇宙域であることを即座に突き止めた。[2]
そのため、バーザン・ワームホールは、片方はバーザン星系のあるアルファ宇宙域に固定され、もう片方は常に移動する性質があることを突き止めた。また、バーザン星系側に固定されているワームホールも、いずれは安定が崩れることがわかった。
この性質が判明した途端、データ、ラフォージの両名は即座にバーザン・ワームホールに飛び込み、アルファ宇宙域へと帰還したが、ラフォージの警告を無視したアリドールとコルはバーザン・ワームホールへの突入が間に合わず、デルタ宇宙域側に取り残されることになった。
そして、デビノニ・ラルは競売に勝利したものの、ワームホールの不安定性により、資源としての開発をあきらめざるを得なくなった。(TNG:非情なる駆け引き)
デルタ宇宙域からの近道
2373年、宇宙暦50074.3。デルタ宇宙域を航行していたUSSヴォイジャーはセクター3556に差し掛かり、ワームホールの痕跡を示す探査結果から、7年前に惑星連邦が調査したバーザン・ワームホールの移動側の出口であることを突き止めた。
その一方、コルとアリドールの両名は2366年にタカーリアンの惑星に不時着し、その星の住民たちにフェレンギの金儲けの秘訣を伝えた上で、不当な搾取によって住民たちの暮らしを困窮させた。
その搾取を止めるために、ヴォイジャーのクルーたちであるチャコティ、トム・パリス、ニーリックスの三名は、タカール星に伝わる「セイジの歌」を基に芝居を打ち、アリドールとコルをシャトルと共にヴォイジャーに収容した。
しかし、油断から両名の逃亡を許した挙句、アリドールとコルはヴォイジャーの転送装置を妨害するために重力子パルスを使用したせいで、バーザン・ワームホールの挙動が不安定になり、固定されていたはずのアルファ宇宙域側の出口までもが移動性に変化してしまい、ヴォイジャーのアルファ宇宙域への帰還が断念されてしまった。
また、アリドールとコルは、行き先不明のバーザン・ワームホールにフェレンギ・シャトルごと巻き込まれ、行方をくらました。(VOY:救世主フェレンギ)