テラ・ノヴァ(Terra Nova)は地球から20光年の距離に位置するMクラスの惑星である。この惑星は人類が初めて太陽系外に建設したコロニーで、9年間の航行を経て2078年に設立された。ノヴァ人として知られる人々が住んでいる。
この惑星にはノヴァ人たちがディガーと呼ぶ一種の穴居性動物や空を飛ぶ動物など、何種類かの動物種が存在する。(ENT:植民星テラ・ノヴァの謎)
歴史
2069年、すでに人類は月にニュー・ベルリン、火星にユートピア・プラニシア、それにいくつかの小惑星に前哨基地を設立し、自らの星系に定着していた。ディープ・スペースは人類にとって次のフロンティアとなり、このような問いが問われ始めた。「人類はディープ・スペースに入植できるのだろうか?」
テラ・ノヴァは21世紀に宇宙局の天文学者によって発見された。地球から近い星だったため、コロニーをこの惑星に設立することが議論された。このようなコロニーが成功するかどうかは最初から不確実であると考えられており、この探検は「偉大なる実験」として知られるようになった。[1]
ミッチェル大佐がこの探検の指揮官として選ばれた。専門家及びその家族で編成された約200名の開拓者が彼とともにこの任務に参加するため選ばれたものと思われる。
地球からテラ・ノヴァへの航行はその年代で到達できたワープスピードでは約9年を要した。SSコネストーガがこの任務を与えられ、コロニーの住居及びサービス施設用の建材として供給されるために到着したら分解できるように特別に建造された。
コネストーガは2078年6月23日に目的地に到着した。ミッチェル大佐はその後まもなくコロニーの起工式の監督をした。コロニーからの初の通信は世界的に放送され、全人類が人類の宇宙での最初の太陽系外入植に魅了された。
このコロニーはディープ・スペースの世界において驚くべきほどの成功であり、十分機能を果たすものであるということを証明した。5年後、地球はこの経験を繰り返すことに興味を持つようになった。取り組んでいる立場から「類を見ぬ成功」とされたため、宇宙局上層部はテラ・ノヴァに大勢の開拓民を乗せた2隻目の船を発信させる意向を発表した。
すでにテラ・ノヴァに住んでいる人々は自分たちがせっかく苦労して作ったコロニーを今になって他人と共有するというこの計画に従わなかった。マーク・ローガンという人物をリーダーとする組織的な反対運動が起こった。2081年までに地球との関係は緊張し、この緊張はローガンが送信した惑星の軌道に侵入する船に対する暴力的な脅迫によって最高潮に達した。
悲惨にも、それがテラ・ノヴァからの最後のメッセージだった。その後すぐに地球とコロニーとの連絡が途絶えた。宇宙局は調査隊を送る手段がないと判断し、テラ・ノヴァコロニーの運命は謎のままとなってしまった。(ENT:植民星テラ・ノヴァの謎)
再発見
2151年、エンタープライズの上陸班が放射能汚染されたコロニーの廃墟を発見し、隕石の衝突によってこの地域全体に毒性の破片がばら撒かれたことによりコロニーが壊滅したと判断した。
しかしながら、開拓者の子供たちが隕石の衝突から生き残り、放射能汚染された地表を避けるために地下の洞窟に避難していた。最後の通信の敵対的性質のため開拓者たちは地球が彼らを攻撃したと信じており、その印象は22世紀に依然として惑星上で生活していた彼らの子孫たちにも受け継がれていた。
ノヴァ人(彼らは自分たちのことをそう呼んでいた)は後に上陸班のメンバーを人質に取った。最終的に、エンタープライズのクルーたちはノヴァ人の信頼を勝ち取ることができ、地球はコロニーの壊滅に関与していないと納得させた。ノヴァ人が生存のため使用してきた地下水源は少しずつ汚染されており、最終的にノヴァ人の住民たちは隕石衝突の影響を受けていない地域に移住した。(ENT:植民星テラ・ノヴァの謎)
付録
背景
「テラ・ノヴァ」とはラテン語で「新しい地球」という意味である。この惑星の名前はエピソードの名前にもなっており、ラテン語タイトルを有するスタートレックの7エピソードの内の1つとなっている。