(複数の異なる時間軸からの情報)
ソリアン・ウェブ(Tholian web}とはソリアンが使用する、特徴的な蜘蛛の巣(ウェブ)状の兵器である。
概要[]
ソリアン・ウェブはエネルギーの網であり、ソリア艦によって「つむぎ出される」。22世紀(鏡像宇宙)のソリア艦は船首から、23世紀のソリア艦は船尾からウェブをつむぎ出す構造になっていた。ターゲットとなった敵艦はウェブに囲まれて捕獲され、牽引または攻撃される。
構造[]
ソリアン・ウェブはエネルギー繊維の集まりで出来ており、敵艦のまわりに張り巡らされる。一つの網目は三角形である。ウェブを作るには二隻以上のソリア艦が必要であるが、一度ウェブが閉じてしまうと、それを維持するのに宇宙艦は必要無くなる。ソリア艦の数が多ければ多いほどウェブは素早く完成する。中の敵艦は閉じ込められ、光子性魚雷のような兵器で攻撃しても爆発のエネルギーはウェブを伝わって拡散してしまう。(ENT: 暗黒の地球帝国・前編)
ソリアン・ウェブは平面状に張られてフォース・フィールドのような使われ方をすることもある。この場合はウェブは閉じていないのでソリア艦は維持するために留まっていなければならない。(ENT: 暗黒の地球帝国・後編)
歴史[]
ISSエンタープライズNX-01[]
鏡像宇宙の2155年、ソリア領に侵入したISSエンタープライズNX-01はソリアン・ウェブに捕獲され、破壊された。ウェブ全体の形状は二十面体で、おそらくその頂点の数である十二隻のソリア艦によって作られた。エンタープライズからは脱出ポッドがいくつも射出されたがそれらもほとんどが破壊された。しかし、いくつかはウェブの隙間から脱出できたようである。(ENT: 暗黒の地球帝国・前編)
USSディファイアント[]
同じく鏡像宇宙の2155年、ソリアはドライ・ドックからUSSディファイアントを盗まれまいと、ドックの出入り口にウェブを張った。ウェブは六隻のソリア艦で維持されていたが、ディファイアントのフェイザー攻撃で三隻が破壊され、ウェブは崩壊した。(ENT: 暗黒の地球帝国・後編)
USSエンタープライズ[]
2268年、USSエンタープライズをソリア領から引っ張り出すためにソリアン・ウェブが使われた。エンタープライズは位相転換にとらわれたカーク船長の救出作戦の途中だったが、不安定な空間の影響で推進力を失っていた。そのためか、ウェブは二隻のソリア艦によって時間をかけて作られた。ウェブが完成するとエンタープライズは牽引されそうになったが、エンタープライズは空間の亀裂から亜空間に突入してウェブを脱出できた。(TOS: 異次元空間に入ったカーク船長の危機)